皆さんもご存知のように、2022年から始まった新しい教育課程では、3つの評価基準が導入されました。このウェブサイトの目的は、大阪の学業高校において、これらの評価基準に沿ったカリキュラムを作成するための私の方法論を共有することです。

このウェブサイトは、スマートフォンや大きなデスクトップモニターなど、どのようなデバイスでもシームレスに見ることができます。レスポンシブ・レイアウトのため、各デバイスの表示スタイルに合わせて自動的に調整されます。

現在、このホームページを更新中です。lesson-01の反転授業のレッスンプランについて、多くのメールをいただきました。YouTubeチャンネルに動画をアップロードしましたが、その動画にはレッスンプランが含まれていません。2023年のレッスンプランを削除し、2024年の1年生と2年生のディベートとディスカッションのレッスンプランに差し替えました。

新学習指導要領の授業計画

高等学校では、2022年4月から新しく改訂された学習指導要領のもとで授業が行われています。そのため、知識・技能の習得に加え、自ら考え、表現する力を育む様々な言語活動を通して、「思考力・判断力・表現力」を総合的に育成する授業が求められています。

その結果、私が開発した2つのカリキュラムは、「書く」ことが中心ではありますが、各レッスンでは、「書く」だけでなく、「聞く」「読む」「話す(会話する)」ことを通して、自分の考えや意見を表現しています。さらに、ライティングコースのすべてのレッスンでライティングが行われるわけではありません。ディスカッションのみの授業もあります。ディスカッションのみのレッスンでは、ビデオプロジェクトへの参加やGoogle Classroomでの公開質問などが評価方法として挙げられます。

See Each Lesson in the two Curriuclums
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Lesson-07の例: 芸術と芸術家を分けて考えますか?ある有名人に対する世論が変化したとき、その人に対するあなたの意見も変化しますか?ある音楽アーティストのアルバムが好きでも、そのアーティストの言動が気に入らない場合、その音楽も嫌いになりますか?それとも、音楽アーティストの創作活動とその人の人格を切り離して考えますか?

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レッスン例

対話的で深い学び

英語のレッスンで作ったレッスンプランをサンプルとしてしましょう。目標は、生徒が批判的思考力を身につけられるようにすることです。北野高校で教えているのはライティングの授業が多いのですが、4つのスキルすべてを各授業に組み込んでいます。

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ライティング授業の目標

第一レッスン: 1年生例

私のライティング授業の目標は、生徒が読み手を意識し、状況に合わせた英文を書くことです。
理由は、アクティブラーニングの考え方に基づいた授業を展開し、生徒の知識及び技能の向上を図るためです。 
私のライティングコースでは、初回に、ハイコンテクスト(高文脈)言語とローコンテクスト(低文脈)言語の違いを教えます。この言語コンテキストの基本には文化が含まれるため、この段階ではサイドトピックについて生徒に議論させる機会が多いのです。
なぜなら、多くの生徒は、日本語が世界で最もハイコンテクスト言語であり、英語は比較的ローコンテクスト言語であることに気づいていないからです。
授業の展開例を、四段階に分けて説明します。

【第一段階】
授業中に「もしあなたに超能力(スーパーパワー)が使えるならば、どのような超能力を選びますか?」という英作文を書くように指導します。

【第二段階】
宿題として、私が作成したエッセイ「ハイコンテクスト言語とローコンテクスト言語」を読んでもらいます。(このエッセイは英語と日本語で作成しています。)

【第三段階】
宿題のエッセイに対して、生徒に英文で意見を書かせます。
その際、生徒は、『最初に授業で書いた英作文は伝わる書き方であったか?』と振り返ります。
そして、『英作文ではより詳しく説明する必要があった』と気づくのです。

【第四段階】
二回目の授業では、一般的アイデアから具体的アイデアを書くライティング形式を指導します。
この段階で、読み手を意識し、相手の状況に合わせた英作文を書けるようになります。
言語コンテキストの基本には文化が含まれるため、この段階ではサイドトピックについて生徒に議論させる機会が多いのです。

【補足】
私の授業では、授業以外に、情報ツールとしてGoogle Classroomを活用しています。

(Google Classroomの役割は、生徒の理解度を深めるため、重要点を英文テキストと音声ファイルやAIビデオなどを添付し自宅や通学中に学習するためです。)

クリックすると、1年生がレッスン1の宿題で行うリーディングをご覧いただけます